地域社会とのつながり

福島での活動 (2012.6.29)

今回のボランティアは、各宗派の同年代6名の方々と共に、仮設住宅に住まわれている方々の話を私達僧侶が聴く事を目的としたもの(傾聴ボランティア)と原発の除染ボランティアです。何故今?との疑問も頂いたが、今やれる事をやれる時にと、微力ながら復興のお手伝いが出来ればとの願いで参加しました。快晴の空のように、被災者の方々が1日でも早く晴れやかな気持ちで暮らせる日が来る事を願い福島へ。

仮設住宅到着後、すぐに震度4の揺れ、地震の恐怖に一瞬言葉を失う。
気をとり直し、傾聴ボランティアでは持参した北海道名菓を一緒に食べながら、皆さんのお話をうかがう事ができました。
お話の内容は自分の心の中にしまっておくとして(一僧侶として、皆さんにどう伝えて行けるのかをしっかりと整理してからでなければ、活字に表す事がまだ出来ません・・・)福島県相馬郡新地町の方にまたの出会いを胸に誓い仮設住宅を後にした。


その後相馬漁港→南相馬市→飯舘村を通りホテルへ…相馬漁港の周りは随分と綺麗になっていたが、よく見ると基礎だけ残した住宅跡や傾いたままの建物がまだまだ多く、復興にはもう少し時間がかかりそうな感じ。
ご一緒したご住職が持参された簡易測定器が、南相馬市や飯舘村周辺では通常の放射線量の数倍の数値を表していたのには驚きを隠せず、しばし沈黙。改めて原発再稼働ありきの現状に怒りを覚える!
他のメンバーはすでに除染ボランティアの為に現地へ向かった、私はこの地を先に離れるため、メンバーの心から無事を祈る。

思うに今必要なのはやはり日本人の心と絆、「継続は力なり」又時間を見つけ足を運ぼうと思う。